新しい古い椅子。

「新しい家族だよー」

と抱えて帰ったそれは、古い椅子です。

塩釜神社の202段の石段のふもとにある椅子のお店。

前の道を車で通るたびに気になっていて、こないだのぞきに行ってきました。

通りに並んでいる椅子がね、すてきなんです。

その中でも吸い寄せられたのが、緑のカバーの椅子。緑大好き。

時間を経た木の落ち着き。そのわりに座面のクッションや布がきれい。弾力はどうかなーと、むいむい座面を押していたら、お店のご主人が出て来てくださって、座ってみていいですよって。椅子の張り替えをして新しく生まれ変わらせる職人さんのお店でした。

で、腰かけてみると、これがいーい座り心地!

数年前にうちに来た北欧古机へ、絶対合うと確信。

うん、これ以外はないなあとお持ち帰りを決めました。


それで、塩釜さまに車を停めて階段をおりてお店へ寄っていたので、もちろん、椅子を抱えて再び202段をのぼり、駐車場へ。

椅子自体は猫(4kg)よりも全然軽かったので大丈夫。

ひとつ発見したのは、202段をのぼる時、いつもだとただただ苦しくなっていって、自分が苦しくなっていくのを地味に自覚していくんですけれど、今回椅子をぶつけないように注意を払っていたので、その分肺と心臓と足へ向く意識が分散されて、苦しさが軽減されたこと。なるほど、気を紛らわすってこういうことか! と。

これは応用できると思う。

なににかはわからないけど、苦しいよっていう時。



そんなこんなの道のりでしたので、玄関を開ける時には冒頭の、

「新しい家族だよー」

くらいの愛着になっているというわけでした。


それがこちらの椅子。

ね? 机にとっても似合う!

これからつくる本はこの机と椅子で生まれます。

きっと手にしてくれる方へ居心地のよさが伝わると思います。

あったかい光の集まる場所ですので。

ここでどんな本をつくれるのか、私も楽しみにしています。


そしてこの椅子を我が家の猫たちに引っ掻かれないように注意しなきゃ!


「すきを見せたら」
「すきを見せたら」
「カリカリしまけど、なにか問題でも?」
「カリカリしまけど、なにか問題でも?」

秋になって食欲の戻った猫たち。ちょっとふっくらしてきたね?