胡桃堂喫茶店さんの文学フリマフェア

2017年6月16日から国分寺にある胡桃堂喫茶店さんで開催されています「文学フリマ×クルミド出版」フェアへ参加しています。

胡桃堂喫茶店さんは、東京国分寺にありますすてきな佇まいの喫茶店。

もともとクルミドコーヒーさんというカフェが国分寺にあります。

そのクルミドコーヒーさんから派生したクルミド出版というところがあります。

クルミドコーヒー→クルミド出版→胡桃堂喫茶店→胡桃堂書店とクルミがどんどん増えてらっしゃいます。ほくほくしますね。国分寺、いいなあ。

 

その胡桃堂喫茶店さんで6月16日から1ヶ月ほど「文学フリマ×クルミド出版」フェアが開催されていまして。

今年5月の文学フリマでいただいたご縁で、手製本の「ミドリコ、」をフェアへ並べていただいております。

ありがたいことです。お声がけいただいたときは本当にうれしくて。

うれし泣きでした。

 

なんでそんなにうれしいかと言いますと。

 

もともと2013年にクルミド出版から出た小谷ふみさん著の「やがて森になる」という本と、文学フリマで出会っておりまして。

 

「やがて森になる」は小谷さんが毎日の暮らしのなかから見つけた、あたたかくてやさしい視点の詩とエッセイをかけあわせた本です。

まるで木ノ実か何かの種みたいな本です。

購入したそのときの文学フリマで、著者の小谷さんも会場にいらっしゃって幸運にもお話しできたんですけどね。

小谷さんは本そのもののようなすてきな女性でした。

小谷さんの紡ぐ言葉のやさしさは、土にはぐくまれた植物の強さのように感じます。「やがて森になる」を読んでいただけると、きっと伝わるんじゃないかと思うのですが。

ざっくり言うと、大好きなんですね。

 

クルミド出版さんは本つくりにもこだわっているんです。

まず装丁がうつくしいですし。

印刷には明治35年創業の「横尾寿永堂」や「九ポ堂」(私の手元にあるのは横尾寿永堂印刷版)が関わり。

製本は一冊一冊「美篶堂」でつくられていたり。

 

だからクルミド関係さんは、好きになるツボしかない状態でして。

「声をかけてもらっただけでうれし泣き」になるという次第です。

 

地方民なので、まだクルミドコーヒーさんにも行ったことがないのに、私のつくった本のほうが先にお邪魔するなんて。

「ミドリコ、」がうらやましい。

フェアでは文学フリマへ出展されていた色々なリトルプレス・zineが紹介されているようです。それもとっても興味深い。

胡桃堂喫茶店さんでコーヒーを飲みながら、そういうものを見れるなんて、お近くの方がうらやましい限りです。

 

いいなあ。

いいなあ。

 

どうぞ国分寺近辺の方は足を運んでみてくださいね。

私のぶんもコーヒーを味わってきてほしいなあと思います。

 

そうそう、「ミドリコ、」は文章にも製本にもずいぶん苦労した本でしたが、

そのぶんお客さまにもよく手にとっていただける本でして、私の手元の在庫が尽きてしまいました。

なので、残りは現在胡桃堂喫茶店さんに並んでいるものだけになります。

今後再びつくる予定はありませんので、気になる方はこの機会に胡桃堂喫茶店さんへどうぞよろしくお願いいたします。