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暮らしを味わうこと

ここ最近、暮らすということがじんわりと楽しく感じます。

とはいえ、特別に丁寧な暮らしとかいうのではなく、ただ、日々を整えながら生きていることが滋味深いといいましょうか。

以前は、仕事をして、家事をして、その家事に割く時間がもったいないとか面倒くさいとか、そうして『生活』しながら創作する時間がなくなるのがいやだとか思ったりもしましたが、今、仕事に費やす一週間の割合も増えたにも関わらず、暮らしを整えつつ創作もすることにうれしみを覚えています。

重曹の瓶がからになったから補充するとか、切れ目なくストックを用意するとか、ネットも便利だけれど買い物に足を運んで実物を見て選ぶとか。

冬支度のために大物をコインランドリーに運んだり、カーテンを次々洗ったり、猫のベッドをふかふかの新品に変えたり。

蝋燭の芯が折れてしまってマッチ棒を立てたらおもしろい格好の火が見れたり。

図書館での本との出会い方を探ったり。

こうして連ねてみても地味な日々なのに、猫が元気に生きていてくれて、ちゃんと暮らせていることだけで、ずいぶん充実するんですね。

数年前の自分には思いもよらない状態。生きているとものすごく辛いこともあれば、ささやかに満ち足りた時間もあって、そう感じられる境遇はたまたまな確率の運次第というところもあり、だからこそ滋味深いです。

 

さっき、夕暮れに蝙蝠が飛び回っていました。でもあれは本当に蝙蝠だったのかしら。