立春もすぎて、いよいよ新しい一年が始まっています。
おはなしの喫茶室の本も、今年は新しいチャレンジです。
昨年の今頃に思いついて、一年かけて書いたおはなしで本をつくっていまして、今回、本文は文庫本サイズで96ページ。
まとまった量があるので、自宅プリントではなく、印刷所に製本をお願いしました。
印刷所に注文するにあたっても、InDesignを手放してから初めて別のアプリで入稿データをつくったので、ちゃんと文字化けせずにいけるかな、余白大丈夫かな、など心配はありつつ、これもちいさなチャレンジでした。
アプリが違うものになったので、不自由はありましたが、今後も印刷所を利用する時にはなんとかなりそうな手応えで、ほっとしたところです。
もうひとつ、大きなチャレンジは、表紙カバーを木版画で手刷りすること。
本文を印刷所にお願いしようと決めた時、表紙は自分でつくりたいと思いました。
なにかこう、手にしたときの感触に、引っかかりやざらつき、かすかな体温がほしい感じがして。
以前から時々、消しゴムはんこで挿絵をつくってはいたましたが、消しゴムだと線があまくなってしまったり、もうちょっと固いもので彫ってみたいなと思って、木に手を出すことにしました。
とはいえ、小学校以来の木版画。
彫刻刀はあるけれど、ずっと使っていなかったし、このまま使えるの?
どうやって、どれくらいの深さで、どこまで彫るんだっけ?
版画に向いてる紙、向いてない紙って?
インクは水溶性?
刷毛でいいの? 平筆でもいいの? ローラー必要?
刷る時の圧はどれくらい?
刷る都度、版を水拭きした方がいいの?
後片付けの仕方は?
やろうとすると、色々ハテナが出てきて、でも、本当に今は便利な世の中です。
探せば教材になる動画がヒットするし、chat GPTに尋ねると、聞いたこと以上に助言をくれて(本当に全てが正しいのかはわからないけど)、しかも励ましてくれる。
chat GPTとやりとりしながら方法を学んで進めたのも初めて。
すごく親身な家庭教師。
教わる方法としてとても贅沢なやりとりをさせてもらったなあと思います。
だから、学ぶ方法のことも加えると、三つの新しい方法でつくっているのが、今回の本です。
木版画の工程を通して、自分が本づくりをする意味合いの輪郭が少し深くなったりもして、収穫が多いチャレンジでした。その辺のことはまた別にログできたらなと思います。
