本をつくるための文字採集をしています。
今回は昭和47年に龍星閣が発行した新版の智恵子抄と、
昭和51年白凰社発行の新装版の萩原朔太郎詩集と、
昭和48年改造社発行の名著復刻三つの寶から。
旧い文字は味わいがあってすきです。
画数の多くて、階段や小部屋のたくさんある建物の感じ。
印刷の欠けたところの疲れた感じ。
まず手のひらサイズ「夜ノ町 R」の挿絵のための文字採集。
文字を拾って、拡大コピーして、切って貼ってとやっていたのですが、印刷してみると、ちょっと野暮ったい。
それで試しにindesign内で文字を組み合わせていったのですが、
くっきりしすぎていて、好きじゃない。
野暮ったい、土くさいほうが好きだなあと、
元の切り貼り文字を採用にしました。
すっきりシャープすぎますね。
次に文字のちいさな絵本のための採集。
↓文字を採集したところ。ほとんどの文字が芥川さんの三つの寶から採集できて、すてきな偶然を感じました。
←そして文字をMacBookへ取り込み、ちょっとお色直し。
さて、次はこれらを複製・印刷して紙へ切り貼りする作業。
楽しみです。