ギャラリーチフリグリさんで開催される『チフリマーケット』に合わせてギャラリー裏側の中庭にある棚をお借りして、期間限定の小さな本屋を開きます。
今回、おはなしの喫茶室のほかに、宮城にゆかりのある3名のインディーズブック作家さんの本をお預かりしました。
お招きしたのは……
ひつじの本棚* さん
みはら かつお さん
ミルフィーユ さん
(五十音順)
個人が自由につくるインディーズブックには、絵がメインのもの、コミック、写真、いろいろありますが、
今回お声がけしたのは、言葉で物語を綴る作家さんたちです。
疫病の蔓延の影響で、ひとりで本を読む時間が以前より増えたという方も多いかなと思います。
本屋さんでは手に入らないインディーズブック。
ネット通販や、ウェブイベントで購入することもできます。
ふだん、インディーズブックに触れる機会がなくて、ウェブでの情報に触れる機会もとくにない。
そういう方に見てもらう機会になればと思っています。
自分が生息する圏内の方々と、おもしろい本を共有して、身近なところに楽しみをつくってゆきたいです。
ひとさまから本をお預かりするのは、初めての試み。
(個人的にイベント出店の時にお預かりさせてもらったことはあるけれど)
私はうっかり病を持っているため、最初から広くアナウンスすることには不安が大きく、今回は以前から交流のある方にお声がけさせてもらいました。
なにより、つくっていらっしゃるその本のおもしろさを信頼しているお三方です。
正直なところ、それぞれの紡ぐ言葉や物語をまぶしく思っています。(うらやましいとも言うね)
目にする機会がなかったという方に、ぜひ読んでもらいたいです。
『作家さんの本をお預かりする』形については、様子をみながら、段々にお預かりしてご紹介する方を広げてゆけたらいいなと思っています。
ご近所の暮らしに遊びを。
なおかつ、本をつくるひとの活動も豊かに。
ちょっとずつ。
ちょっとずつ、というのは、自分のキャパシティと能力を量りながらというところ。
個人のことなり、イベントとしてのことなり、ちらほらと考えることがありますが、
場数を踏み鳴らし踏み重ねて、うっかりリスクをなるべく減らして段階的にやっていきたいです。
大きな声で「お越し下さい」とは言えない状況ですが、
心の栄養になる本が集まっています。
事情の許す方は、心の栄養補給にお寄り下さいね。
豊かに紡がれるあたたかな物語
ひつじの本棚*さん
◆◆◆お預かりする本
『紅茶のある風景』
『まくら工場の秘密』
◆◆◆作家さんについての印象
作者は古賀千冬さん。
端正な言葉で物語を照らし案内してくれます。千冬さんの紡ぐ世界は、襟をきっちりと合わせた賢い眼差しの少年を思わせます。懐中時計と、羅針盤をポケットにしのばせているような。
縄文に心を寄せる美術家
みはら かつおさん
◆◆◆お預かりする本
『ほのぼ物語 この地から』
・ほのぼポストカード
◆◆◆作家さんについての印象
地図の上に絵を描いたり、縄文土器をつくったり、長く宮城県で活動されている美術家のみはらかつおさん。みはらさんの書いた『ぼのぼ物語 この地から』は、人物のひとりひとりを大切にしています。土の声を聞きながら器をつくっているような、そんな気がしてきます。
みはらさんはsnsをされていないので、こちらをご紹介します。
2020年『第37回 FUKUIサムホール美術展 in 金津創作の森展覧会』にて大賞を受賞された作品です。
甘く儚いものを生み出す手
ミルフィーユさん
◆◆◆お預かりする本
『カルミラ族の末裔』
『階段の先には』
◆◆◆作家さんについての印象
決して消えない火を胸に秘めた乙女を描く作家、伊藤裕美さん。同じように火を宿す読者には、伊藤さんのつくる本がお守りになっているのではないでしょうか。街のあちこちにいる乙女たち。凛としたうつくしい本を携えて。
小さな本屋の開催日時と場所
『チフリマーケット』の裏展示です。
チフリマーケットでは、在仙作家さんたちのアート作品の数々をご覧になれるようです! たいへん愉快な予感です。
感染対策へのご協力のお願い
◆中庭は空に突き抜けています。
棚のあるスペースの戸を開放して換気を実施します。
寒くない格好でどうぞ。
◆マスクを装着しましょう。
◆本や作品に触れる前後で手指消毒を行いましょう。
◆スペース内では一名様までのご閲覧でお願いします。
(おひとりが入れば満員になる空間です)