楽天koboにて電子書籍「ミドリコ、」の販売を開始しました。▶︎コチラ
数年前から何度か書き始めてはしっくりこなかったおはなしでした。
今年の春になって急に書き方がわかって一気につくることができました掌編です。
手づくりの本と電子書籍。
電子書籍で販売するにあたり、「どういうこと?」と思われる方もいらっしゃるかなあと感じまして、ちょっと考えていたことを書きますね。
個人的にはずっと「本って言ったら紙」派でした。
自分の書いたものをできるだけたくさんの人に見てもらう機会として、「星空文庫」を利用してきました。
最近では手づくりの本を通販する際の「立ち読み」として使っていました。
でも「立ち読み」のないものでも形に興味を持っていただければ、ご注文いただいたりもしているんですよね。
悩んだのは手づくりのものだけで「読んでいただく方」を得ていくには、とても数が小さいという問題。
「おはなし」をひとに読んでいただける形にするために自分のできる限りのことを尽くす「手づくり本」
ただ、つくる時間、つくれる数に限りがあります。
それでも、印刷屋さんに製本を頼むよりは、本にするならやっぱり自分でやりたい。
物質として手元にしあがった時の充実感ったら他にないですものね!
なので、たくさんの人に見てもらうための道具としての「電子書籍」と、物質として形を与える特別な「手づくりの本」
このふたつで今後いこうかなあと考えています。
星空文庫で無料で読んでもらえばいいじゃないかと思う方はいらっしゃるでしょう。
私もそう思っていましたし。
そこには「それくらいの価値しかないだろう。無料なら見てもらえるだろう」という感覚がありました。
で、実際無料だから見てくれているのかというと、よくわからない。アクセス解析はついてますけど、まちがってクリックしちゃっても数字にはなるし、最後まで読んでいただいたのかも謎。
本を手にしてくださった方の中には「おはなし」自体を気に入って、わざわざ声をかけてくださる方もいる。
どこを重要視して大切にしたいかというと、やっぱり実際に買ってくださった方ですよね。
買って手元に置いてくださった方の感性に感謝するなら、より価値が高まるように、注意深く作品をつくって、扱いたい。お客様にいただいた力を使って、これからのものをつくっていきたい。そしてそれはきちんと価値のあるものにしたい。
だから、最初からフリーで発表したもの以外はなるべく価格を設定していこうと考えました。
という考えでおります。
またどこかで考え変わりするかもしれませんけど、そんなこんなの電子書籍ひとつめの「ミドリコ、」はまずは楽天koboから販売いたします。東北の民として、やっぱりまずは楽天かなあと! (球場に行ったこともないんですけど。笑)
「ミドリコ、」は今後部数限定の手づくり本をつくる予定です。
どうぞよろしくお願いいたしますー!