· 

喫茶室の模様替えのこと

またもや久々の更新となりました。

うちの箱入り猫さんの調子が悪くて病院にお連れしたり、休みに用事と創作活動を詰めこんだりがしばらくつづいていまして、図書館にすら寄れない日々で、気づけば今年も半分が過ぎていました。

なんだかですねえ。

月日の足の速さなのか、わたしの時間と世界の時間が合わなくなってきているのか。

 

そんななか、夏至。

文学フリマ岩手に出展してまいりました。

応募多数で抽選ということで、行けるかどうかなーと思いつつ、印刷料も値上がりしてもおかしくない状況だったので、春には完売していた既刊をまとめて注文はして準備しつつ。

そしてありがたいことに抽選に当たりまして、参加させていただきました。

せっかくの文芸中心イベントですので、今回は、飛び道具的な手製本は持たず、文芸メインに選んでゆきました。

自分でもおもしろおかしく楽しくつくっている製本なのか工作なのかわからないドーナツやサンドイッチの本は、お客さまに本の作りから紹介しやすくて、最近、ちょっとそこに頼っていたわたし。

しかしながら、ほんとうにみてもらいたいのは、中身のおはなし。

おはなしを読んでもらうのは、何回出展しようとも、どきどきするもの。

飛び道具に頼らず、テキストを読んでもらう。

だれか、届くひとはいるかしら。

必要なひとっているかしら。

いたらいいな。

いたなら、見つけてもらえたらいいな。なにかしら響くものがあったらいいな。

そんな見つけてもらえる窓口を広げるべく、試し読みコーナーに見本誌をしっかり置かせてもらってきました。

という試みのもとの1日。

 

それでどうだったかというと、ほんとうにいらっしゃったんですよね、試し読みコーナーで読んでブースを訪問してくれる方が。

これがどれだけうれしかったかって、ねえ。すごいですよ、すごく、とっても、うれしかったんですよ。

ちゃんと読んだうえで気になって本を手にしていってくれるって。

万年自信ない病のわたしにはやさしい薬です。

 

なんだかですね、それで、この喫茶室の使い方も変えたくなっちゃったんです。

そう、やっとブログのタイトルにたどりつきました。

なんていうかですね、本を売るってことよりも、おはなしを読んで、いろんな本を開いてたのしむ読書体験を届ける、っていうことを、わたしはやりたいんだろうなと思ったのです。

『おはなし喫茶室』という屋号自体も、むかし仕事でひいひいやっていた頃、カフェの空間に癒されていたのも関係していて。

このサイトも、SEOがどうとかじゃなくて、架空の喫茶室として遊びたかったんだよねっていうのを思い出したのです。

それで、イベントの出店情報や本の販売リンクを載せていたトップページを、おはなしを読むためのテーブルに変えることにしました。

その読書のテーブルで、ショートストーリーや長めのおはなしの冒頭なんかを読んでもらえたらなと思います。

それで、お気に召していただけたらお持ち帰りコーナーにお寄りいただけたらうれしいです。

 

これまでサイトにあったもののうち、残すもの、なくすもの、選んで整理しました。

ほんとうのお店だったらねじり鉢巻の大工事ですが、ホームページは机上で済むので助かります。

まだちょっと整理するかもしれません。

このブログエリアも、以前は『店主の手帖』でしたが、『喫茶室日誌』に変えました。

手帖だと、わたし、ポケットに隠し持ってしまいそうで、内向きになりそうで。

日誌だったら、お客さまにぺらぺらっとページをめくっていただけるところに置いておけそうな気がして。

そういう気がするのが大事なのです、わたしには。

どんな名前かって大事。

 

これからも、なにかのきっかけで考えを変えたり、ちがうようにやったりするかもしれませんが、そのときはまたそのときで。

 

このおはなしの喫茶室にいらしてくれたお客さまには、おはなしや本をご覧いただいておもしろがって過ごしてもらえたらと思います。

そういうおもてなしを心がけていきたいな。

 

今回の文学フリマ岩手は、そんなきっかけでした。

きっかけをくださった方々、文フリの運営スタッフのみなさま、どうもありがとうございました。

 

文フリについては、自分もいろいろ本を見つけて読んで買って、今も寝しなにちょっとずつ読んで、だれかの暮らしや幻想世界を覗いてたのしんでいる最中です。

 

まだまだその波の余韻のなかにいます。