6月になりましたのでご案内です。
6月11日(日)岩手産業会館で開催される第二回文学フリマ岩手へ参加します。
新しい本「クレッシェンド」を持ってゆきます。
2012年に「共同企画展おんさ」へ出展した物語です。
手製本を始めたばかりの頃に一度アコーディオン型の本に仕立てました。
紙のことも糊のこともよくわかっていなかった頃。
わかるにつれて、いつかもう一度つくろうと思っていたものです。
今回はレイアウトも以前より自由にできるようになり、
アコーディオンをおさめる箱もつくれるようになりました。
音が大きくなっていくように、
言葉や気持ちが波紋のように広がっていく物語をつくろうとしたものです。
句読点に頼らずに単語の音でまとまりを認識できないかなあという試みの一番最初でした。
短い物語ですが、何度も言葉を入れ替えたり、組み直したりして。
内容は目の見えない「彼」が、以前街で出会った「彼女」を靴音を頼りに探すおはなしです。
アメリという映画をご存知でしょうか。
そのなかで、アメリが目の見えない男性を突然引っ張って、街中のあらゆる音を教えてあげるというシーンがありました。
「そのあと、彼は?」という想像で始まったおはなしです。
さて。
岩手のご案内のつづきです。
前回にひきつづき、神奈川で活動されているミルフィーユさんのご本をお取り扱いいたします。
こだわり装丁のすてきなご本。
おはなしを伺ったら、やっぱり細かいところまで配慮してつくってらっしゃいました。
そういう、力を込めてるよ! っていうものは、ひと目見ただけで吸い寄せられます。
もちろん装丁だけじゃなくて、文章も細部まで慎重に、独特の世界観を醸していらっしゃいます。
そういう全部ふくめて、
こだわってるよ! 力の限りやってるよ! というスタンスがすきです。
そういうひとがすきだし、そうでありたいし、一緒にがんばりたいし、応援したいなと思います。
東北ではほかに委託販売はされておりません。
スペースにも限りがございまして、販売数も多くはないので、手にできた方はラッキーだと思います。はい。
ええ。
ほんとうに。
この機会にぜひどうぞ。
東京文学フリマでは隣接出展して合同フェアを行いました。
両ブースでお買い上げの方には栞と絵葉書のプレゼントをさせていただきました。
多めにつくった栞がありますので、
岩手でもミルフィーユさんのご本と、
おはなしの喫茶室の本をお買い上げのお客さまには、
四種類から選べる手製栞をプレゼントさせていただきますね。
ひとまず、ご案内はこのへんで。
それでは、岩手でお会いできるみなさま。
どうぞよろしくお願いしますー。