本のもと。

冷えてきましたねー。

我が家の猫も、猫布団になってきました。

猫にとって人間は床暖房みたいで。

夜間ずっと胸腹部へ載られて4kgの猫布団です。

体幹用遠赤外線効果のサポーターを入手した私は、更に猫にとってはよい床暖房になれたのではないでしょうか。猫のおかげで冬に筋力UPできるかな?


そんなわけで。

明日は満月、11月26日です。

minneのサイトで新刊「コブの涙」と既刊もろもろをUPします。たぶん夜になります。

早起きできたら朝にするかも。

1月位までの冬季限定の販売になります。気になっていらっしゃる方は、ぜひぜひどうぞ。お立ち寄りくださいませね。よろしくお願いしますっ。


さて。

「コブの涙」は白黒の本です。

夏の終わりに宮城県の多賀城市と塩竈市で撮影した白黒写真を元に組み立てました。

先日ブログに書いた椅子の張り替え屋さんは塩竈市。

多賀城市では史跡で撮影でしたので、今日はそちらのご紹介です。


多賀城は、現在の宮城県多賀城市にあった日本の古代城柵。国の特別史跡に指定されています。奈良時代から平安時代に陸奥国府や鎮守府が置かれ、11世紀中頃までの東北地方の政治・文化・軍事の中心地だったそうです。

撮影したのは、この多賀城跡周辺。

多賀城跡は、丘になっていて、桜の木に囲まれていて、登りきったところへ立つと、下から風が吹いてきて、眺めのいいところです。

私はここが大好きで、ちょっと気分の滅入った時は、元気をもらいに行きます。

史跡といっても、特に沢山案内書きがされているわけではないので、市外の友人などを案内しようとすると、

「見てなにが楽しいのか?」

そう、寒々と言われる場所です。

今も発掘作業をされていまして、柱や建物の敷地の広さくらいしか分からないのは確かです。

どうやって愉しむかというと。その秘訣は歴史と間取りと想像力です。

「ここにこう、柱廊があって、入り口から向こうの建物までこの広さがあって、丘から町の眺めがあってさ! きっと昔は海まで見えたと思うんだよね? そこを奈良から平安の人が沓を鳴らして歩いていたなんて、もうすてきでしょ、ねえそうでしょ?」

だめかな?


という、普段ひとの気配のない場所です。笑。

お花見の季節はたくさんひとがいるけれどね。

その辺で撮った写真を元にしています。


あとは、多賀城市図書館です。

多賀城市図書館は坂の上にあります。

お、眺めのいい場所が好きなんだなって今自覚しました。

いつも回らない図書館の裏側というか、庭側へ潜入して撮影。ここに椅子が並んでいて、喫煙者用なのかもしれないですが、いい日向感で、そこで本を読んだら気持ちいいだろうな。苔むす庭がきれいでした。


多賀城や塩釜で育ったわけでもないんですが、なんでかこの辺が好きで、ここの写真で本を作れたのがうれしい。

前につくった豆本「デンシンバシラ」も多賀城の電信柱と空を撮ったものでした。

身の回りにあるものをじっくり見つめて、裏返したり、分解したり、色を変えてみたりしながら、これからもつくっていけたらいいな。